重たいバット(ヘビーウエイトバット)を使った練習のメリットとデメリット

マスコットバットをはじめとした通常よりも重たいバットでの練習は、多くのチームで取り入れられています。チームで保有するバットの中には、必ず1本はトレーニング用の重たいバットがあると言っても良いほど、一般的な練習方法です。

しかし、重たいバットを闇雲に振ってしまうと逆にフォームを崩したり故障につながったりする可能性も。 そこで今回は、重たいバットを使ったバッティング練習のメリット・デメリットと、効果的な練習方法について解説します。

「重たいバットを使った練習を取り入れてみたい」「重たいバットを使うことでどんなメリットがあるのか知りたい」という方はぜひこちらの記事を読んで参考にされてみてください。

著者情報

和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。

弊社では一般的な試合用のバットだけでなく、竹バットやラミーバット、長尺バットなど、多種多様なトレーニングバットの製造・販売も行っております。選手一人ひとりの目的や好みに応じてお選びいただけますので、もしお困りのことやご相談等がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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重たいバットを使うことによるデメリット

重たいバットを使うことによるデメリットは大きく4つあります。それぞれの項目ごとに詳しく解説していきます。

1. スイングスピードが遅くなる

重たいバットでトレーニングを行った後に通常のバットでスイングをすると、バットが軽く感じられます。そのため「重たいバットによって筋力がつき、スイングスピードが速くなる」と考える人も多いでしょう。

しかし、実際は重たいバットはスイングスピードを向上させる練習には適していません。スイングスピードやヘッドスピードを速くするには「速く動かすための筋肉」が必要になりますが、重たいバットを使うことでその筋肉が鍛えられるわけではないのです。

また、重たいバットを振ると必然的にスイングスピードは遅くなります。重たいバットによる練習を続けることで脳や体がその時のスピードを記憶し、速く振る感覚を忘れてしまいます。よってスイングスピードがかえって遅くなるという現象が起きるのです。


スイングについての指導

2. バッティングフォームが不安定になる

実際に重たいバットを振ってみると分かるように、体幹や下半身が安定していなければ体の軸がぶれ、不安定なフォームになります。その状態でトレーニングを続けることによって、不安定なフォームが身に付いてしまう可能性があります。

3. 体が開いてしまう

重たいバットを使用すると、その重さに引っ張られて体が開きがちになります。そうした練習を続けた場合も脳や体が記憶してしまい、通常のバットに戻したときにも体が開きやすくなってしまうのです。


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4. 腰や手首を痛めるリスクがある

重いバットは余計な部分に力が入りやすく、力まかせにスイングをすると腰や手首を思わずひねってケガをしてしまう可能性があります。特にまだ体が小さく成長段階にある小中学生が重たいバットを使う場合は注意が必要です。

重たいバットを使って練習することの利点・メリット

先にデメリットから解説しましたが、重たいバットを使って練習することすべてが悪いわけではありません。「正しい振り方」でトレーニングを行えば、十分なメリットを得ることができます。

重たいバットの正しい振り方とは、力いっぱいスイングするのではなく、「ヘッドの重さをうまく利用しながら、適切な力加減でバットを振ること」です。 重いバットは軽いバットに比べ、ヘッドが走り始めるまでに少し時間がかかります。

無理に速く振ろうとすると手首を返してしまい、手首を痛める原因になります。 ヘッドが走り始めるのを一瞬待ち、ヘッドの加速に合わせて下半身主導でバットに加える力を強めていくことで、ヘッドの走りを意識した練習をすることができます。

重たいバットで正しい振り方の練習した後に、通常のバットに持ち替えてバッティングすると、スイングや飛距離に変化が出るはずです。 このように重たいバットを使っての練習は、ヘッドの重さをうまく扱うコツや効率の良い体幹・下半身の使い方を習得するのに効果的です。

ただし繰り返しとなりますが、重たいバットはパワーをつけるためやスイングスピードを向上させるために使用するアイテムではない点は、注意するようにしましょう。


スイングについての指導

おすすめの重たいバット(ヘビーウエイトバット)をご紹介

いくら正しい振り方でトレーニングができるとしても、重たすぎるバットを使用することはおすすめできません。怪我やフォームの崩れを防止するという観点からも、過負荷となりすぎないものを選ぶことが重要です。

そのため、ボールパークドットコムでは自分に合う長さ・重さを選べるトレーニングバットをご用意しています。今回は2種類をご紹介させていただきます。

ユース・レディース用マスコットバット

少年・女子選手におすすめのマスコットバットです。サイズは成長段階の体に合わせて選べるよう、77㎝/700g平均・82cm/840g平均・83cm/870g平均の3種類をご用意しています。材質は木製。硬式・軟式どちらでも使用可能です。

重量竹バット

他社ではあまり見かけない重さを実現した竹バットです。

サイズは84cm/1100g平均、85cm/1200g平均の2種類。実打も可能です。 竹バットは「ボールを打つ際に芯を外すと手がしびれる・芯の範囲が金属バットの約3分の1」などの特徴を持っているため、ミート力の向上にも役立ちます。

重量竹バットはヘッドの重さと竹バットの特性の両方を生かした練習ができる、一石二鳥のバットです。

バットヘッドの重さをうまく利用するコツや、効率の良い体の使い方を習得したい方は、ぜひ重たいバットを練習に取り入れてみてください! また、ボールパークドットコムでは課題や目的に応じたさまざまな種類のトレーニングバットを取り扱っています。ご不明な点は、遠慮なくお問合せください。

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