グラウンド整備にかける想い!|ボールパーク施設管理部・グラウンドキーパーたちの仕事を追う!~マウンド編

【プロ】に育てられ【プロ】に成長していく。ボールパーク・施設管理部のスタッフたち

宮崎は、プロ野球のキャンプ地として知られています。また、教育リーグとして毎年この時期には「フェニックスリーグ」が開幕し、全球団の若手選手が宮崎に集結します。 なので、宮崎の野球場は常に【プロ仕様】のメンテナンスが必要となります。

ボールパークドットコムは、宮崎市内でいくつかの球場の施設管理を任されていて、中でもプロ野球のチームがキャンプを行う市内2つの球場の管理は「プロの仕事」を求められます。

施設管理を任された当初は、「グラウンドキーパー」としてのスタッフの技術は未熟でした。でもプロ野球各球団から派遣される「プロのグラウンドキーパー」さんたちからの、厳しくも丁寧な指導のおかげで彼らは着実に成長し、今では「プロ」と言えるほどの技術を身に付け、グラウンド整備を完全に任せてもらうまでになりました。

ボールパークドットコム施設管理部のグラウンドキーパーたち 今回から数回に分けて、彼らの仕事を追いながら、「グラウンド整備とはどんなものなのか」、またその「グラウンド整備にかける彼らの想い」などを綴っていきたいと思います。

 

プロ仕様の整備技術~マウンド編

マウンドに立つピッチャーなら、綺麗で真っ新なマウンドで投げたいと思うのが自然です。実はマウンド整備は「試合を作る」と言われます。

ピッチャーが気持ち良く投げれる環境を作れればピッチングの調子も上がる!なので普段からのマウンド整備はとても重要です。

マウンドってどんな風に整備しているんでしょうか?

いくつか写真をお見せしますね~!これはピッチャープレートの入れ替え作業の模様です。

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<投げた後には整備水を!>

毎日投げた後のマウンドの穴には、“整備水”を入れます。整備水とは土を固めるために使う水のことで、整備水を入れないで整備をしてしまうと土が固まらず、次回使用時にはすぐに穴があき、そのまま投げ続けることで穴がより深くなり、安全な投球が出来なくなってしまいます。

そうならないように試合後や練習後の整備では、しっかりと整備水を入れて踏み固めることで、投手自身が自分に合ったマウンドに調整することができ、一球目からいい球が投げれるようになりマウンドへの不安もなくなります。

この整備を普段の練習の時からしっかりと行うことで、公式戦での良い状態につながっていきます。

綺麗に仕上がったマウンド

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<ブルペンはマウンドのコピー!>

投手が一列に並んで投げるブルペンも通常のマウンドと同じように細心の注意を払って整備します。特に傾斜は、プレートから198㎝のポイントが15.2㎝下がるよう全くマウンドと同じ傾斜で作ることが大事です。

同じ傾斜、同じ高さでないとピッチャーがブルペンからマウンドへ上がった時に違和感を感じてしまいます。

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また硬さも基本的にはマウンドと同じ硬さになるよう心がけています。プロ野球仕様の場合は、球団本拠地のマウンドと同じ硬さになるように整備を行っています。そのために、踏み出し部分に赤土を入れ、コンバーターという機械を使用して固めます。

天候に影響を受けない屋内ブルペンは、こまめに保湿管理をしなければ、ひび割れなどを起こしてしまいます。特にプロ野球キャンプ期間中は、常に気温や湿度を考えて最適な保湿管理を行っています。

いかがでしたか? マウンド整備って本当に大事で、神経を使う作業なんです。 「ボールパーク施設管理部」の作業の模様は、ウェブサイトのグラウンド整備用品紹介の中でちょこちょこ紹介されています。興味のある方はぜひそちらも一読ください!

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