グラウンド整備について知っておきたい事とは?~②

グラウンドが乾いた直後の整備方法

前回は、ぬかるんだグラウンドを使用しなければならない時の「応急処置」的な整備方法をご紹介いたしました。 今回は、雨上がり後、グラウンドが乾いた時に行う整備方法をご紹介いたします。

雨上がりグランド

上の写真のように、水分が無くなった直後のグラウンドは、乾いている所と湿っている所が混ざった状態ですので、表面をより速く乾かすために、ブラシやハケ、トンボをみんなで掛けます。
マウンドを中心に弧を描きながら掛けていくと、表面が徐々に乾いてくるのが見えるはずです。

熊本県立宇土高校グランド整備⑤

これでグラウンドは使用出来ますが、本来グラウンド表面を覆う柔らかい黒土は、雨のせいで下の方に沈み、表面には砂が出ている状態なので、このままグラウンドを使い続けるとグラうンドはどんどん固くなり、コンディションが悪化していきます。
グラウンドに敷かれている本来の黒土を元の状態に戻すには、日照時間のある時のトンボ掛けが大変重要です。
そしてトンボの掛け方も重要なポイントです。

釘レーキ付きトンボでしっかりと整備しよう

毎日の練習で、グラウンドの土はスパイクの穴だらけです。そのスパイクの穴の部分だけをトンボ掛けして、あとはハケで表面をなでてしまえば、見栄えは綺麗に仕上がります。 でも、これだとスパイクで踏みつけた部分の土の固さと、踏んでいない土の固さに違いが出て、イレギュラーバウンドの原因になってしまいます。
大事なのは、スパイクで掘れてしまった深さまで、レーキで土を掘り返しながらトンボを掛けるという点です。 それをするには、釘レーキ付きトンボが最適です。





雨降り時に行った応急処理をそのまま放置せず、その後適切な処置を施すことで、グラウンドは常に良い状態に保たれ、選手はケガをせずにプレーすることが出来ます。
トラクターなどを使った大掛かりなグラウンド整備は、年に1回程度行われるだけです。
普段から地道にトンボを掛けることで、最低限のグラウンドコンディションをキープすることが出来ます。

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次回は、グラウンドが喜ぶ「黒土」をご紹介いたします。
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