木製バットの事をもっと詳しく知ろう!~野球人なら知っておきたい木製バットのこと~②

木製バットの正しい打ち方

木製バットには「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」があります。
見た目で分かりやすく説明すると、年輪の模様が放射線状もしくはキノコ状に見えるのが「板目」。 そして年輪の模様が平行線状に見えている面が「柾目」です。
実際に木製バットでボールを打つ場合、年輪が平行線状に見えている部分、「柾目」で打つのが正しい打ち方です。 これはボールの勢いをはじき返すときに、「柾目部分」のほうが「板目部分」に比べて強度が高いからです。
打つときの知識としては、実際に打つときの「握り」でバットを持ち、そのバットを自分の真正面で見た時、バットに刻印・印刷されているマークが自分と向き合っていれば、投球がバットと当たる瞬間に「柾目部分」が投手方向、すなわちボールとの接着面になっているはずです。
この知識を知っているのと知らないとでは、木製バットの使用において大きな差が生まれます。 板目で打ってしまっては、ちゃんとボールを捕らえたつもりで打ってもバットが折れてしまうことが多々あるからです。
木の性質


木製バットのメンテナンス方法

木製バットを使用する上で一番気をつけなければならないのは、「湿気に対するケア」です。

木製バットは削られる前の角材の時点で、すでに約半年間(実際にはそれ以上)、風通しの良い日陰に保管されます。そうやって完全に角材が乾燥するのを待ち、それからバット職人が加工を施していきます。 それくらい木製バットに湿気は禁物ということ!

バットとして出来上がってきた後も、やはり気候や雨天時の使用によって湿気を含んでしまいますので、晴れた日には湿気を取るために日干しするのをお勧めします。

以前、イチロー選手が日本でプレーしていた時、梅雨時期には打撃練習前に自分のバットをネットに掛けて日干ししているのをよく見かけました。 バットが濡れたり汚れたりした時は、保管前に必ず乾いたタオルでふき取って、なるべく湿気のない場所に「立てて」保管してください。

木製バットは、「呼吸をする生きているバット」です。 扱い方が乱暴なら、バットは傷つき折れやすくなります。

逆に、大切に丁寧にそして綺麗な状態を保つように扱うと、バットは長持ちし、良き「相棒」になってくれます。

道具を大切にしない選手は一流のプレーヤーには成れません。これは、どんなスポーツにも、またどこの国でも言える事であり真実です!

自分だけの木製バットを手に入れた瞬間から、より高い次元のプレーヤーになるために、バットメンテナンスを忘れずに心がけましょう!

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